この作品は、今ここで感じる平和とわたしとのつながりを「六角形」で表しています。同じ形の連続でありながら、かけがえのない1つは、またかけがえのない1つとつながっていきます。
ある国では戦争が何年も続いている、ある地域では地震で避難生活をされている、ある部屋では子どもが虐待されている。それらは全てどこかでつながり、今ここにいる私につながっている、そして未来につながっていく。
この「つながり」を俯瞰すると、平和へと一人ひとりが決断した一歩は導くことができると思い作品にこめてます。
材質・画材
木製パネル アクリル パステル マジック
清藤 なつえ
私が初めて死に遭遇したのは祖父でした。
その亡骸を目の前にした時、生と死があいまいで、此岸と彼岸はつながっていると感じました。この空間と時間は、魂を鎮魂するために、逝くものやおくるものにとって大切なものでした。
常に死を背負っている私たちは、時おりこの「たましずめ」が必要だと考えます。
アートという行為はそれに適していると思い、活動をしています。
作品のモチーフは、鴨長明「方丈記」の「うたかた」に感銘を受け、いのちが浮かんでは結びきえつながり続けていく様を現わしています。
主な受賞歴、展示歴など
1974年 |
福岡県産まれ 東京で育つ |
1997年 |
國學院大學文学部史学科卒業 3DCGを学び アメリカに留学 |
2000年 |
SIGGRAPH Space-Time Student Competition and Exhibition, New Orleans (3DCG作品) Microsoft ゲーム事業部に就職 |
2006年 |
球体関節人形をつくりはじめる |
2011年 |
『ベルメールと日本の球体関節人形』展参加 夜想/パラボリカ・ビス 東京 |
2013年 |
福岡に移住 息子が産まれる 絵画をはじめる |
2017年 |
娘が産まれる |
2021年 |
個展『うたかた』 福岡市美術館 市民ギャラリー |
2022年 |
個展『ヒトガタ-これまでとこれから-』 gallery空のいろ 福岡 個展『ヒトガタと絵画』 ギャラリー風 福岡 |