日暮れへ向かう公園は、傾いていく光が空間を飲み込み薄闇に沈殿していくようで、真っ暗な夜を静かに待ち、その変化を受け入れているようにも見えます。
公園は私たちの都市生活の中で隙間の様に存在しています。また、この薄暗い斜陽の風景は、昼と夜とで大きくそのイメージを変える公園のその隙間の風景であり時間でもあります。僅かな時間しか存在しない隙間の風景を、勢い溢れ動き続け、夜さえもにぎやかな街の中に置くことで、夜の闇への畏れや静寂を、ふと立ち止まり、感じてほしいと思います。
材質・画材
キャンバス アクリル
宮脇 由美
1974年 福岡県北九州市生まれ
1996年 九州産業大学芸術学部 卒業
普段目にする景色を描いています。
繰り返される日常の中で、いつも見ている景色の見え方は、昨日と同じではありません。自身の状況や社会情勢、天気や時間等、様々な要因で景色は違う顔を見せます。
空想も違和感も日々の中に萌芽があり、それはなぜそう感じたのか、私が見る景色を他者が見たらどのように感じるのか。そのようなことを考えながら、製作しています。
主な受賞歴、展示歴など
個展
2003年 |
宮脇由美水彩画展 (ギャラリーおいし・福岡市) |
2007年 |
宮脇由美水彩画展 「あらゆる名前」 (ギャラリーおいし・福岡市) |
2010年 |
宮脇由美水彩画展 「狭間の日」 (Gallery YANYA・行橋市) |
2011年 |
宮脇由美展 「30の過ぎた景色」 (Gallery YANYA・行橋市) |
2016年 |
宮脇由美水彩画展 「近くの空」 (ギャラリーおいし・福岡市) |
グループ展、他
1997~2022年 |
00展(冷泉荘、他・福岡市) |
2004年 |
西日本新聞「家族随想」カット |
2009年 |
「Small Size Collection Ⅲ」(ギャラリーおいし・福岡市) |
2011年 |
「階段57 -登ってみる-」(ギャラリーおいし・福岡市) |
2014年 |
「Small Size Collection Ⅳ」 (ギャラリーおいし・福岡市) |
2015・2016年 |
「Resonance ASIA」 (ギャラリーおいし・福岡市) |
2017年 |
博多阪急 ART CUBE 展示 (博多阪急・福岡市) |
2021年 |
セレクション展 ―そこからみえるものー (EUREKA・福岡市) |
2020~2022年 |
新しい境界を超える。(konya-gallery/ PLAN406/ Art House 88・福岡市) |
2022年 |
2022 Fukuoka Wall Art 賞 入賞 |
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他 |